2014年5月15日木曜日

蕎麦をすする音。

今日は、いつもお世話になっている英語の先生に、
蕎麦ランチを作って食べてもらいました。

蕎麦は乾麺のものを、茹でただけですが、
ホタテのかき揚げを添えて。

パスタはよく食べるご夫妻だし、ラーメンはNY でもとてもポピュラーになっているので
食べたことはあるようですが、「ソバ」は全く馴染みがないらしい。
何度か話に出ても、ご主人は「ソバって何だっけ?」と繰り返し聞いてくるので(笑)
これは一度、食べてもらわなきゃあと^^

「ソバ」を説明するのもナカナカ難しい。
小麦粉が主原料の麺類に慣れている彼らには、「蕎麦」から作る「ソバ」というのが
理解し辛いようでした。

蕎麦文化は、ものすごく日本的だと思うのに、
今やラーメンの方がこの国では「日本」を代表するかのような存在で、
そしてとても人気があります。

確かに蕎麦は、それだけでは「味が無い」と言われそうな味わいだし、
ラーメンのようにお肉がドドーンと乗せられる訳では無いし・・
欧米人の食文化には馴染み辛い要素が多いのかもしれません。



蕎麦屋の独特の雰囲気や蕎麦の食べ方や・・
蕎麦をチョンと汁につけて、ズズッと食べる粋な?食べ方も、
説明するのはとても難しい。
しかも「音を少し立てて食べる」ことが「粋だ」なんて、
日本人でもなかなか理解し辛い??

彼らにとっては「音を立てて食べる」
ということがタブーなのはもちろん、
ズズズッと「すする」ことが「出来ない!!」とのこと。
なるほどーー。
私には、蕎麦をとても静かにゆっくりと、スプーンで食べるかのごとく
食べている様が、とても異様に感じるのですが(笑)
「蕎麦」と聞いてイメージするのはいつも、
ランチタイムにお蕎麦屋さんで、それはそれは短時間で
ざる蕎麦をたぐって食べる、サラリーマンのおじさんの姿(笑)

ただ、「音を立てて食べる」のは
蕎麦に限って!ということも、ちゃんと強調しておきました^^



ホタテと春菊、枝豆という、これまた日本食材をフルに使って作ったかき揚げは大成功で、
「天ぷらはヘビーだと思っていたけどこれが今まででベスト!」
とお褒めの言葉を頂き、作った甲斐がありました。


シンプルで簡単で美味しくて美しい和食は、
本当に、喜ばれます。
日本人であることを、誇りに思える瞬間。





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